第144回 天皇賞(秋) 予想

2011/10/30 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝2000m
    左回り

  • 見込み
コース図
やはり最重要ポイントは最初の急コーナー。ここで大外枠はかなりの不利をうけてしまう。直線長く、後方からも十分に間に合う算段。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   シルポート 牡6 58.0 蛯名 正義
1 02   ダノンヨーヨー 牡5 58.0 後藤 浩輝
2 03   アクシオン 牡8 58.0 柴田 善臣
2 04 エイシンフラッシュ 牡4 58.0 ルメール
3 05 ブエナビスタ 牝5 56.0 岩田 康誠
3 06   ビッグウィーク 牡4 58.0 川田 将雅
4 07 ダークシャドウ 牡4 58.0 ベリー
4 08 ペルーサ 牡4 58.0 横山 典弘
5 09   ジャガーメイル 牡7 58.0 四位 洋文
5 10   メイショウベルーガ 牝6 56.0 池添 謙一
6 11 × ローズキングダム 牡4 58.0 メンディザ
6 12 × トーセンジョーダン 牡5 58.0 ピンナ
7 13 × ミッキードリーム 牡4 58.0 和田 竜二
7 14   シャドウゲイト 牡9 58.0 田中 勝春
7 15   シンゲン 牡8 58.0 田辺 裕信
8 16   ナリタクリスタル 牡5 58.0 武 豊
8 17   トゥザグローリー 牡4 58.0 福永 祐一
8 18 アーネストリー 牡6 58.0 佐藤 哲三

*騎手の赤字は乗り替わり

予想ペース
M
ミドル
最内枠を引いた1がハナ。先行勢はつかず離れずの ミドルペース。各トライアルが超スローの上がりの競馬が目立ったが、それとは展開は異なものになりそう。
信頼度
C
混戦
地力ある好メンバーが揃ったが、休養明け実績場の動向は読みがたい。やや波乱含み。
予想本文 

 今年の天皇賞・秋は豪華な顔ぶれが揃った。
ただ、先を見据えてか、休養明けでここから始動という実績馬も多く見られ、夏の実績馬、初戦のトライアルを順調に勝ち上がった馬との力関係が難しい。
加えて、外国人ジョッキーを中心とした、騎手の乗り替わりも付加すれば、面白いが難しいレースとなった。

 昨年このレースを勝ってから、まさかアクシデントのない状態で全く勝利に遠ざかるとは夢にも思わなかったブエナビスタ。このとりこぼしがなければ、一体、どれだけG1のタイトルを重ねたことだろうか。陣営も今度こそとの意気込みではあろうが、今回は正直のところ、かなり暗雲が立ちこめている面は否めない。
昨年よりずっとメンバーが揃って、加えて休養明け初戦でもあり、調教過程も芳しくない。
それでも本命に置いたのは、やはり3,2,0,0のパーフェクト連対の東京コースだからこそ。
後からのキレで勝負する馬なので、どうしても取りこぼしが生じるのは仕方が無い。
それゆえ直線長い東京コースなら、その取りこぼしの可能性もぐっと減る。
事実、昨年このレースを完勝し、降着となってしまったが次のジャパンカップでは圧勝に近い内容だった。もちろん今回は休養明けで、そこまでの出来に戻っているとも思えない。
しかしこの馬は、惨敗は想像できなくなるほどに、常に一線級の舞台で長期に渡り結果を出してきている。
ドバイでは大敗したとはいえ、実際に国内での大敗をみるまでは、軸筆頭という面で本命は譲ることはできない。

 どうしても昨年のJCと有馬記念の惨敗が気になるところではあるのだが、エイシンフラッシュをこのメンバーでも抜擢してみる。ダービー馬という実績を出さずとも、本来、この馬は東京なら怖い存在だ。普通、一頓挫あった場合で、この馬のような復活の仕方は珍しいが、気性的に成長した今なら楽しみも持てそう。
正直なところ、もう少し下の評価でもよいのだが、ルメール騎手の乗り替わりが怖いというのが本音だ。事実、このレースで有力馬の外国人ジョッキーへの変更が目立つように、海外の騎手の力はもう無視はできなくなってきた。
有力馬の実力はかなり接近している。ならば後は騎手の力量に賭けるのは当然の流れ。
その中でも国内で実績をかなり残している鞍上の手腕に期待したい。

 ダークシャドウの評価はどこに置いて良いかには少し迷いもあった。
力量的に本命まで考えていたが、予想以上な人気もあるので、単穴候補とした。
大阪杯で、上記エイシンフラッシュに先着し、ヒルノダムールをハナ差まで追い詰めたことで一躍注目を集めた。その後、その地力通りに、エプソムCを楽勝して、一夏を超し迎えた前走の毎日王冠がまた素晴らしい内容。東京コースとはいえ、超スローペースの中、完全にリアルインパクトの手中の競馬を外から差しきった。間違いなくこのメンバーの上位陣と同等の力を備えており、東京コースであることに加え、さらにペースが上がればますますおあつらえ向き。
鞍上はこの馬をよく知っているはずだが、さらなる成長を遂げていることを感じることができるに違いない。

 宝塚記念を勝ってまさに今が充実期といえるアーネストリー
好メンバーとはいえ、土をつけた相手ばかりで、すでに勝負付けがすんだともいえる。
もちろん、当然の本命候補ではあったのだが、大外枠を引いたのはかなり痛い。
加えて先行脚質だけに東京コースではやや分が悪い。それは、この馬が東京コースが苦手ということでなく、この舞台でこその馬が比較的揃っている点においてだ。
ただ、この馬の素晴らしいところは、本命ブエナビスタと同じく、どんな場面でもきっちりと複勝圏内にからんでくる点だ。
今回、この馬にとっては最も厳しい競馬となるだろうが、それでもその持てる地力を信頼したい。

 今回私にとって一番怖いのはペルーサだ。穴人気するのか、それとも意外と人気がないかその辺りが読み切れない。前走、天皇賞・春で大敗してしまい、そこからの休養明け初戦。加えて長いこと勝利例もなく、通常ならかなりの割引きが必要で、実際人気落ちも見込めたところだ。だが、それをひっくり返す調教の好調さ。もともと関東からの人気が高い馬なので、人気次第のところはあるが、東京2000mで、この好枠なら一発はありえる。

 ローズキングダムの前走は59キロを背負ってのさすがの勝利ではあった。
ただ、あの相手では勝って当然の感もあり、ひとまずはようやく1着を取ったというところで順調度はアピールできたというところ。仏の名手、メンディザバルが駆ることになるが、それがプラスに出れば当然勝ち負けできる力量はある。

 穴ではトーセンジョーダン。といってもこのメンバーだからこその穴馬であってG1での敗戦を除けばずっと連勝している馬だ。しかも敗れた有馬記念は逃げてのものだし、宝塚記念は一頓挫明け。札幌記念から直行はこのレースに相性もよく、侮れない。

 同様に勢いがあるのがミッキードリーム
夏の上がり馬で毎日王冠でもダークシャドウと同等の競馬内容。
ここでどこまでのレースができるか興味深いところ。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:
05=04
→07,18,08,11,12,13
(36点)

05=07
→04,18,08,11,12,13
(36点)

 ほぼ宝塚記念のメンバーが揃ったが、その1,2着のアーネストリーとブエナビスタに不安要素が残る。
となれば当然、そのレースで接戦したエイシンフラッシュ、ローズキングダムに、いよいよG1の舞台まで昇ってきたダークシャドウと復活をかけるペルーサ。
なかなか選択に迷うメンバー構成だが、少々の不安があってもブエナビスタの軸でいきたい。
問題はその相手だが、順位をつけたものの、エイシンフラッシュ、ダークシャドウ、アーネストリーの3頭は同等で、当日の気配次第で左右されるほどまだ迷いがある。
ここでは、ブエナビスタからエイシンフラッシュ、ダークシャドウで3連単 2頭軸マルチながしとする。
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