第31回 ジャパンカップ 予想

2011/11/27 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 10R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
基本的にはマギレの生じにくい素直に地力勝負となるコース形態。一方、スローになりやすく、長い直線で差しも十分届くとは言え、極端な追い込みは通じにくい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ジャガーメイル 牡7 57.0 四位 洋文
1 02 ブエナビスタ 牝5 55.0 岩田 康誠
2 03   ローズキングダム 牡4 57.0 メンディザ
2 04 × オウケンブルースリ 牡6 57.0 蛯名 正義
3 05   トレイルブレイザー 牡4 57.0 武 豊
3 06   トゥザグローリー 牡4 57.0 福永 祐一
4 07   ペルーサ 牡4 57.0 横山 典弘
4 08 × ヴィクトワールピサ 牡4 57.0 デムーロ
5 09   サラリンクス 牝4 55.0 スミヨン
5 10   キングトップガン 牡8 57.0 戸崎 圭太
6 11   ミッションアプルー 牡7 57.0 エスピノ
6 12 ウインバリアシオン 牡3 55.0 安藤 勝己
7 13 デインドリーム 牝3 53.0 シュタルケ
7 14 × シャレータ 牝3 53.0 ルメール
8 15 エイシンフラッシュ 牡4 57.0 池添 謙一
8 16 トーセンジョーダン 牡5 57.0 ウィリアム

*騎手の赤字は乗り替わり

予想ペース
S
スロー
海外ホースがハナとなりそうな展開。逃げるペースが不明も、スロー ペースはほぼ間違いなさそう。
信頼度
D
混戦
実力伯仲の好メンバー。展開ひとつで順位もかわりそう。
予想本文 

 凱旋門賞の1,2着馬が参戦し、ドバイWCホースは日本馬、脇を固めるのもG1ホースがずらり。
なかなかに豪華な顔ぶれの今年のジャパンカップ。だが、個人的な主観と断った上で、どうも今ひとつ頂上決戦という感に乏しい。ここにオルフェーブルやスノーフェアリーがいないことがその想いに拍車をかけているのかもしれない。
とはいえ、なかなか見れるものではないので、純粋に楽しみたい。

 今回、もっとも注目したいのがウインバリアシオン。3戦連続オルフェーブルの2着となったが、これはオルフェーブルという圧倒的1番人気の目標がいたからこその成績なのか否か。また、この馬の結果如何でその三冠馬のスケールも測られることとなる。
ジャパンカップは強い先行馬が有利で、それに加えスローペース必至。その点で後方からレースを進めるこの馬を本命にするのはややためらわれたが、33~34秒台の末脚には確かなものがあり、一定の信用を置いてよさそう。古馬との地力差はまだ不明な状況であり、この馬自身、勝ち切れていないが、他馬も同じようなものなので、ここは3歳の未知の魅力に賭けてみたい。
なにより馬券的には地味な存在故にオッズ的旨味が高く、ここはあえて高めに評価して臨みたい。

 前走、ついに国内戦で複勝圏内を外す4着となったブエナビスタ。休養明けでぶっつけだったこと、10キロ減という状況下で、それでも直線はじわじわ伸びて地力と性能の高さを見せつけた。今回は一叩きされて当然上積みに期待となるところではあるが、それでも前走4着になったという事実は覆らない。そこは割引き材料には違いないのだが、岩田騎手の勝利への執念と、好枠を引いた点で相殺させてもらった。
また、安定感は随一なので、その点も評価したい。今更付け加えるまでもないが、昨年は降着とはいえ、その内容は圧勝だったことを忘れてはならない。

 凱旋門賞でヒルノダムールどころか、あのスノーフェアリーをもぶっちぎり、レコード勝ちをしてしまった3歳牝馬、デインドリーム。この馬の参戦は一競馬ファンとしてがうれしい限り。
だが、とにかく、このジャパンカップというレースは凱旋門賞馬にやさしくない。スノーフェアリーに圧勝したことは日本の軽い馬場への適性を裏付けるものではない。また、凱旋門賞以外は、ドイツ、イタリア主体の実績だけにどうにも判断もしづらい。とはいえ、いずれも圧勝に次ぐ圧勝であり、このメンバーなら実績は随一で、斤量も53キロだ。それだけにここもあっさり勝利すれば、それはそれで痛快ではあるのだが、やはり危険な人気馬であることは変わりなく、単穴評価までが妥当なところか。

 前走天皇賞・秋はかなりのハイペース。そんな中、先行勢としては唯一6着と粘ったエイシンフラッシュ。一旦は先頭に立って見せ場も作った。昨年のこのレースでは大敗を喫し、有馬記念ともども散々な結果に終わった。その点に不安を残すことは確かだが、今度は叩き2走目の上、距離も伸び、スローペースとなれば、今回先行するとは限らないものの、前回よりレースがしやすいのは間違いない。切れるといったタイプの馬ではないので、スローペースがこの馬にとって必ずしも良い方向に影響するとも限らないのが少し気になる。

 トーセンジョーダンの「もう一丁」は十分ありえる。本来は距離が伸びてこそと思われていただけに、今回の距離延長はもちろん歓迎材料。前走で土をつけたにも相手に人気で劣っている状況だが、前走の勝利は相当の重みがある。比較的勝ちきれないメンバーが揃っている今回のメンバーにおいて、9勝している実績も十分胸を張れるもの。

 こと日本の高速馬場への適性という点ではデインドリームよりあるかもしれないシャレータ
先行脚質も有利に働く展開が予想され、前残り警戒。

 実績が少ないとはいえ、ヴィクトワールピサも国内では馬券対象から外れたことはない。
いくらなんでも、脚部不安を抱え半年以上のぶっつけで勝てるほど甘いレースではないとは思うが、連下では一考の余地がある。

 一度は見限ったが、少し復活気味のオウケンブルースリにも鞍上が変わって今回は1票投じてみたい。

 どうみても人気しすぎのペルーサ、折り合い懸念を抱えながらも好調気配のトゥザグローリーも怖いところではあるが、今回はスローペース必至なだけに無印とした。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

BOX:
12,02,13,15,16
(60点)

軸2頭マルチ:
12=02
→13,15,16,14,08,04
(36点)

 海外参戦組を除けば、基本的には天皇賞・秋の再戦の構図。このレースの上位馬の実力差は拮抗しているが、概ね信頼できる地力を有しているだろう。しかし、前回から距離が伸びる事に加え、ハイペースからスローペースに変わる。同じ東京コースとはいえ、これは結構大きな違いで天皇賞・秋と同じ結果になるとはちょっと想像しにくい。くわえてここに凱旋門賞1,2着馬やドバイWC馬、クラシック準2冠馬が加わってくる。当然ながら難解なレースとなる。

 本線は、◎から△までの3連単5頭BOX。それにウインバリアシオン+ブエナビスタの2頭軸マルチながしで挑みたい。

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