第72回 皐月賞 予想

2012/4/15 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    中山 B
  • 芝2000m
    内・右回り

  • 見込み
コース図
パンパンの良馬場とはいわないまでも前日までの雨模様もひとまず回復。
内回りで直線短く直線の坂。展開一つでしばし大きな波乱も誘発するコース設定。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   モンストール 牡3 57.0 柴田 善臣
1 02 × アダムスピーク 牡3 57.0 ピンナ
2 03   トリップ 牡3 57.0 田辺 裕信
2 04   メイショウカドマツ 牡3 57.0 藤岡 康太
3 05   アーデント 牡3 57.0 藤田 伸二
3 06 ディープブリランテ 牡3 57.0 岩田 康誠
4 07   ベールドインパクト 牡3 57.0 藤岡 佑介
4 08   サトノギャラント 牡3 57.0 横山 典弘
5 09 ワールドエース 牡3 57.0 福永 祐一
5 10   スノードン 牡3 57.0 北村 友一
6 11   マイネルロブスト 牡3 57.0 武 豊
6 12   フジマサエンペラー 牡3 57.0 田中 勝春
7 13   シルバーウエイブ 牡3 57.0 北村 宏司
7 14 ゴールドシップ 牡3 57.0 内田 博幸
7 15   コスモオオゾラ 牡3 57.0 柴田 大知
8 16 × ゼロス 牡3 57.0 川田 将雅
8 17   ロジメジャー 牡3 57.0 安藤 勝己
8 18 グランデッツァ 牡3 57.0 デムーロ

*騎手の赤字は乗り替わり

予想ペース
Hs
ハイスロー
ともに前走でスタートに失敗した逃げ馬2頭。 有力馬に先行タイプが揃い、やや早めのペース予想。
信頼度
B
上位拮抗
実力馬揃いの好メンバー。
裏付け要素高く、堅めに収まるムード。それゆえ、波乱があれば大きく高配も。
予想本文 

 トライアルの結果から主軸候補となれるが5頭以上も揃うという好メンバーが揃った。
果たして世代最強への第一関門を制するのはどの馬か。競馬ファンにとっては心躍る垂涎の一戦となりそう。
それにしてもディープインパクト産駒が目立つ。SS後継種牡馬の座を確固たるものにしつつあるかもしれない。

 大外枠が気にならないわけではないが、グランデッツァを中心に据える。
ラジオNIKKEI賞2歳Sではアダムスピーク、ゴールドシップに遅れをとったが、鞍上変わって臨んだスプリングSをディープブリランテに快勝して復権。高いレベルのレースを常に勝ち負けしてきた内容に加え、ベースが中山向きの先行脚質で、さらにどんなレースでもできる自在性がある。
鞍上にデムーロを配し、調教内容も貫禄をみせつけるとあって、最も死角が少ないと言わざるを得ない。ただ、惜しむらくは大外枠だが、この馬はずっと外枠のレースを続けており、かえってその方が良いとも言えそう。スタート後、コーナーまで余裕ある今回のコースなら、すんなり先行できるのではないだろうか。実力馬互角の中、1番人気を本命に据えるのにはやや抵抗があるが、それだけの説得力は持っている。不動の本命とは言いがたい側面もあるが、まず大崩れはないだろう。

 メジロマックイーンの母系にステイゴールドというトレンド血統のゴールドシップ。血統はトレンドながら有力馬の中では実績の割には比較的地味な存在で馬券的には狙いやすい。この馬は基本は先行型だが、出負け癖がある。だが、その場合も後方からレースを進めることができ、しっかしと差せる自在性が頼もしい。特にずっとスタートで失敗していながら、前走、共同通信杯ではうまく出たのは成長の証と捉えても良さそう。ただ、その共同通信杯から間が空いて、ぶっつけというのは、やはり気に掛かる。また、その割に調教過程も積極的なものでもなかった。一応は予定通りもあるので、大きなマイナスとは思えないが、当日の気配は確認必須。距離が伸びても良いタイプでダービー向きとは思えるが、ここで大敗するようならもちろん話にならない。

 他の有力馬と直接対決のない別路線組となるワールドエース。その力関係が不明な以上、過信は禁物だが、軒並み先行馬が中心だけに末脚自慢のこの馬はやはり魅力的。特に2走前のきさらぎ賞は凄まじい。完全なスローペースの前残りの展開を33秒フラットという恐ろしい上がりで差しきった。長く持続力のある末脚は父親を彷彿させる。中山内回りは先行有利ではあるが、今回は逃げ馬も揃ってある程度ペースは速いはず。ならば未対戦の有力馬をまとめて差しきることも期待できそう。ただ一方、後半必ず伸びる脚があるが先行勢も強力な上、直線が短い。それゆえ追いつく頃にはすでにゴールという展開も逆にありえる。さらに未確定要素も比較的多く、初の輸送がどうかで当日の馬体重には注意が必要。やはり他有力馬との力関係が未知という点も気に掛かる。
その点で少し割り引いたが、破壊力は抜群。まさに▲の印がふさわしい馬だといえよう。

 ディープブリランテはここ2戦、1馬身以上離されての2着の続いてしまった。やはり気になるのは折り合いで、頭を上げながら前に出て行く姿が目に付き、案の定、直線で踏ん張れないことが続いた。しかし、前走に限ってはグランデッツァに離されたものの、意図的に馬を下げ、好位からレースを進めるという成長ぶりをみせた。もちろん、あれだけではまだこの相手には通用しないが、さらなる気性的な成長が見込めれば、もともと持っているポテンシャルは随一だけに面白い。あっという間に先行抜け出しを計る脚はあるだけに、とにかく最後の踏ん張りが利けば後続を完封することも可能。幸いペースがあがってレースはしやすくなる上、好枠を引いた。このままこの鞍上が黙ってやられるとも思えない。

 弥生賞の大敗で人気を落とすようなら、アダムスピークも狙い目となる。弥生賞は超スローペースで言い訳の効く内容だった。巻き返してくる要素は十分あり、内枠を引いて、ヤネには外人ジョッキー。今回の本命、対抗馬に先着した実績は評価せねばなるまい。馬場は良いに越したことはなく、当日の回復に期待したいところ。

 上記5頭がやはり中心となるだろう。しかし、他馬にも力のある馬が揃っており、食指は動く。とはいえ、概ね上位決着で、かつ実力伯仲となると、なかなか手も広げづらい。その中で1頭挙げるなら、前走スタートに失敗して逃げ切れず大敗したゼロス。5頭立てのレースでワールドエースを完封した実力は一介の逃げ馬ではできない芸当。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸1頭マルチ:
18
→14,09,06,02,16
(60点)

軸2頭マルチ:
18=14
→09,06,02,16
(24点)

主力馬はすでにトライアルで実績積み、一定の信頼を得ている。その中でもわずかに地力の優劣は測ることが出来たが、皮肉にも実績の高いものが外枠に割り振られた。どんなハンデキャッパーも舌を巻く見事なバランスの枠の振り分り。これで有力馬は完全に互角の様相を呈した。そしてそのレベルも高く、上位争いはこれらの上位人気馬で決まる公算が強い。ただ、3着圏内なら他馬にもつけいる隙はあり、楽しみが多い反面、馬券としては難しい。オッズの兼ね合いがあるため、ここは軸馬しっかりと定めて少数頭での勝負となる。

人気でもグランデッツァを中心視。馬券はここから3連単1頭軸マルチながし。ただ、100倍越えるのも難しくなるため、金額には差をつけたい。その意味で、グランデッツァ、ゴールドシップの2頭軸マルチながしを重ねておく。

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