第53回 宝塚記念 予想

2012/6/24 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 B
  • 芝2200m
    内・右回り

  • 見込み
コース図
直線の坂があるとはいえ、内回りコースであるがゆえに、やはり内枠先行有利。
G1レベルともなると、多少の速い流れは期待できるが、追い込み馬不利は否めない。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 × ウインバリアシオン 牡4 58.0 岩田 康誠
1 02 ショウナンマイティ 牡4 58.0 浜中 俊
2 03   ヒットザターゲット 牡4 58.0 古川 吉洋
2 04 × マウントシャスタ 牡3 53.0 川田 将雅
3 05   スマイルジャック 牡7 58.0 田辺 裕信
3 06   エイシンフラッシュ 牡5 58.0 内田 博幸
4 07 ルーラーシップ 牡5 58.0 ウィリアムズ
4 08   アーネストリー 牡7 58.0 佐藤 哲三
5 09   ビートブラック 牡5 58.0 石橋 脩
5 10   ナカヤマナイト 牡4 58.0 柴田 善臣
6 11 オルフェーヴル 牡4 58.0 池添 謙一
6 12 フェデラリスト 牡5 58.0 蛯名 正義
7 13   モンテクリスエス 牡7 58.0 幸 英明
7 14 × ホエールキャプチャ 牝4 56.0 横山 典弘
8 15 トゥザグローリー 牡5 58.0 福永 祐一
8 16   ネコパンチ 牡6 58.0 江田 照男

*騎手の赤字は乗り替わり

予想ペース
M
ミドル
このレースなりの平均ペース。G1ゆえにスローはないだろうが、極端に速くもならない。
信頼度
C
上位拮抗
様々な路線からの参戦があり、地力比較は困難。
加えて、11の復権なるか、ならざるかの判断も要する。
予想本文 

 今年の古馬戦線はオルフェーブルが中心と思われていたが、まさかの前走大敗で思わぬ混戦模様を呈してきた。結局勝ち星のないまま、春のG1シリーズの締めくくり、宝塚記念を迎える。
勝ち負けはともかく、このファン投票1位のオルフェーブルがどのようなレースをみせるか、その点に注目が集まる。牝馬に3歳馬、海外遠征組も加わって、グランプリらしい多種多様なメンバーも揃い、レースとしても見応えがありそう。

 海外ではあるが、ようやくG1の戴冠を得たルーラーシップ。勢いにのって、さらに国内でもG1制覇へ期待したい。良血ゆえに早くから期待されながらも、G1ではいま一歩届かない。それでも重賞レベルでは勝利を積み重ねるため、期待を裏切るまででもない。この血統が奥手とも思えないのにもどかしい状況が続いたが、ようやくここにきて順調さを取り戻しつつある。特に前走の香港では強い競馬で、一皮剥けた印象を残した。その後の検疫で十分な調教ができない懸念があったが、軽めの調教だったとはいえ、そう不安もなさそう。心配された天候も回復し、良馬場で臨めるとなれば、少々人気でも食指が動く。以前はスタートが悪く、後方からのレースも多かったが、今の状態なら中団好位からのレースが運べそうで、この鞍上なら、全く不安もない。オルフェーブルの調子が上がらない今こそ最大のチャンスと捉えて欲しい。

 飛ぶ鳥を落とす勢いのショウナンマイティを対抗格に据える。本命に据えてもいいほどの強烈な末脚の破壊力がなんとも魅力的。4戦連続で阪神コースを経験し、いずれも連を確保している点は大きく評価したい。特にここ2走は特筆もので、大阪杯ではとても届かない位置からの大外強襲、鳴尾記念では完全にスローの競馬ながら、32.9の末脚で2着まで迫った。本来、阪神の内回り中距離は先行有利であり、追い込み馬には苦しい。その点で本命を譲ったが、それでもこれだけの結果を残せる点を評価した。G1の速い流れが必ず追い風になるとも言い切れない面もあるが、確実に差し込んでくるのは間違いないだろう。除外された安田記念でどれだけやれるか見たかったが、今の段階で十分上位を賑わす存在たり得る。

 時々の大ポカがあるので難しいところのあるトゥザグローリー。だが、気性的に大人になったのか、随分と折り合えるようになった。その成長ぶりが如実に表れたのが前走で、しっかりと先行して、スローペースを利してショウナンマイティを完封してみせた。レースに勝利したことよりもこの積極策で結果を残せたという事が大きい。今回、逃げ馬が数頭いるが、それでも先行有利は変わらないだろう。万一予想以上に速い流れなら控える事もできるわけで、この自在性は鞍上にとっても非常にやりやすいはず。後は外枠の不利をどう克服するかがポイントになる。

 衝撃の阪神大賞典から、次走に注目されたオルフェーブルだったが、まさかの大敗北。長距離レースだとか、展開だとかがまるで言い訳にならない大敗を喫してしまった。調整失敗をささやかれても仕方が無いほどの結果で、そのダメージは計り知れない。加えて体調というよりも、精神面での要因となれば、立て直しは相当に困難で、さすがに今回強気に推せない。
ただ、裏を返せば、気持ちさえ戻れば・・・という面も含んでおり、鞍上もここは正念場を迎える。何より陣営が出走を決めたという事実は大きく、恥ずかしいレースはしないとも言い切っている。敗因の一つと言われていたメンコも今回は外し、復活要素も多分にあり、取捨は本当に難しい。
軸にはできないが捨てきれず・・・中途半端ではあるが、やはり今回はこのあたりの評価が妥当なのではないだろうか。
1番人気でも順当であれば単勝1倍台でもあっただろうし、このオッズは逆においしいともとれる。

 これだけの良血ながら、実は地方馬の身を経験しており、船橋から地震の影響で園田へと転厩など変わった経歴を持つフェデラリスト。ここまで昇り詰めたG1の舞台でどこまでやれるかが楽しみな逸材。阪神と同じゴール前急坂のある中山巧者で、先行力も有しており、このレース向きの脚質。大阪杯以降となるのがやや気になるところだが、それを差し引いても近走の中距離レースでの充実ぶりは目を見はるものがあり、ここでの好走も十分に期待できそう。

 内枠を引いたことはよいが、やはり追い込み脚質は苦しいウインバリアシオン。だが、調教は絶好でこの鞍上なら展開に合わせた乗り方もしてくるだろう。勝ち星こそ少ないが、安定感は随一であることは忘れてはならない。やはり要警戒対象だ。

 ヴィクトリアマイルでようやくの初G1タイトルを手にした紅一点のホエールキャプチャ。牡馬混合のこの舞台では厳しいが、持ち前の先行力はここでも大きな武器となる。前走後も好調さをキープしており、まだ、この世代牝馬の古馬との力関係もはっきりしていない以上、一概に軽視できる存在とは言えない。

 さらに穴では軽量の3歳馬、マウントシャスタにも1票。NHKマイルでの失格の後、あっさり復帰戦を飾り、ダービーを回避して一気にここへステップアップ。さすがにこのメンバーでは厳しいだろうが、53キロで楽に先行できれば面白い。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

07=02
→15,11,12,01,14,04
(36点)

07=15
→02,11,12,01,14,04
(36点)

混戦とはいえ、上位陣の力量はある程度信頼できる。ただ、その中での地力の優劣は甲乙つけ難く、加えての問題は、良くも悪くもオルフェーブルを意識しなければならない。それゆえ、3連単勝負の場合、軸の選定が最大のポイントとなる。やや迷いもあったが、ルーラーシップを本命に据え、相手をショウナンマイティ、トゥザグローリーとで2頭軸マルチながしで勝負したい。
相手はある程度はっきりしているので、選択は楽だろう。
ただ、無印にはしたが、アーネストリー、エイシンフラッシュらの人気馬も可能ならヒモに押さえておきたいところ。
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