第82回 菊花賞 予想

2021/10/24 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 A
  • 芝3000m
    内・右回り

  • 見込み
京都競馬場の代替えで、今年は阪神開催。内回りコースである点に注意。長距離ゆえにスローに陥りがちで、直線の短さを考えても、追い込みは至難の業。瞬発力勝負に対応できるパワー型先行馬に利がある。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ワールドリバイバル 牡3 57.0 津村
1 02   アサマノイタズラ 牡3 57.0 田辺
2 03   タイトルホルダー 牡3 57.0 横山武
2 04 ロードトゥフェイム 牡3 57.0 丹内
3 05 レッドジェネシス 牡3 57.0 川田
3 06   セファーラジエル 牡3 57.0 鮫島駿
4 07 ディープモンスター 牡3 57.0 武豊
4 08   エアサージュ 牡3 57.0 藤岡佑
5 09 ヴェローチェオロ 牡3 57.0
5 10   モンテディオ 牡3 57.0 横山和
6 11 ディヴァインラヴ 牝3 55.0 福永
6 12   ノースザワールド 牡3 57.0 和田竜
7 13   アリーヴォ 牡3 57.0 Mデムーロ
7 14 ステラヴェローチェ 牡3 57.0 吉田隼
7 15 ヴァイスメテオール 牡3 57.0 丸山
8 16   グラティアス 牡3 57.0 松山
8 17   ヴィクティファルス 牡3 57.0 池添
8 18 オーソクレース 牡3 57.0 ルメール

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
MH
ミドルハイ
主力12がハナを切り、直後に13が追う。
スローはありえないが、極端な乱ペースもなさそう。
信頼度
D
混戦
春以来の参戦馬も多く、各場、抜けた実力差もない。大きな舞台替わりも伴い、波乱要素は強い。
予想本文 

~ 皐月も優駿もいない秋 ~
 三冠レース最後の菊花賞。しかしここに皐月賞馬もダービーもいない。やや寂しいメンバー構成だが、昔ながらの表現では、菊花賞は古馬になっても活躍する「最も強い馬」が勝つレース。阪神コースでの菊花賞というものなかなか乙というものだ。長距離を走った挙げ句、最後に急坂が待つという超過酷レースを耐えぬけるのはどの馬か。

 本命にはレッドジェネシスを推す。ダービーこそ、後方置いてけぼりの競馬となったが、デビューから意識的に長距離を使われ、この距離には自信があるはず。休養明けの前走も2着と、まずまず以上の結果を出し、叩き2走目で挑むこの舞台。内回りは末が鈍る可能性が出てくるが、コースロスのない内枠を引けたことも大きい。トータル面での欠点が少なく、以前の主戦騎手に戻ったこともプラスに働きそう。

 今回、密かに期待していたマリアライトとエピファネイアの良血馬、オーソクレース。しかし、なんと不運にも大外枠を引いてしまった。スタートすぐにコーナーが来る阪神内回りにおいて、これは大きな不利をかぶることになる。骨折明けで挑んだ前走は少し反応が鈍いところをみせていたが、今後も信用できるだけの上々の結果。ここはさらなる上積みに加え、これまでの成長力を改めて問われる一戦となるが、名手の腕も借りつつ、この試練を乗り越えてほしい。

 牝馬ながら菊花賞への参戦を選択したディヴァインラヴ。軽量、かつ、条件戦だが、長距離レースを連勝。牡馬クラシック勢の弱体化が伺える今なら、この挑戦はあながち無謀とも思えない。引き続き、他馬より軽い斤量で挑めるのも、長距離レースでは大きなアドバンテージ。気性的に牝馬が長距離を勝つのが難しいというのは調整方法が確立できていなかった過去の話。脚質、血統ともこの舞台に適しており、このメンバーなら有力馬の一頭であることは間違いない。

 とにかく前走の勝ちっぷりが強烈に印象に残るヴァイスメテオール。3ヶ月ぶりのぶっつけと、血統的にこの距離への対応には、さすがに不安が残る。それでもここまで評価をつけざるを得ないほどの魅力あふれる末脚の持ち主。ここまで2度の敗戦があるが、致命的な大敗はなく、常に早い上がりを見せている。距離さえ克服できれば、一発は十分見込めるはず。

 皐月賞、ダービー連続3着のステラヴェローチェ。クロノジェネシスを輩出してからは、バゴ産駒には敬意を払いたい。この距離にも対応してくると思っていてよいだろう。ただ、皐月賞、ダービーは着差以上に勝ち馬に完敗の印象。前走のトライアルをしっかり勝利した点は評価できるが、ここでこの馬に楽々勝たれるようだと、少々残念な気持ちになってしまいそう。その点で、力は認めているものの、ここは少し押さえ気味の評価とした。

 2勝馬クラスだが、ヴェローチェオロも面白そうな一頭。長距離レースでのどっしり構えた先行抜け出しの競馬っぷりは、このレースで期待を抱かせるもの。血統的にも長い距離は望むところなはずで、下剋上演出も少なからずある。

 ロードトゥフェイムも下級条件馬ながら、この舞台で魅力的な一頭。前走は同着ながら、同クラスとしてはかなりの好時計での勝利。追い切り内容もよく、ここは相手は強いが、なかなか好走条件は揃っている。

 大敗したダービー以来となるが、逆にその空いた期間が不気味なディープモンスター。当日の気配や馬体重には要注目とはなるが、調教では好調をアピール。夏の間の成長が見込めるならば、春の雪辱へと名手が導いてくれる。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

05=18
→11,15,14,09,04,07
(36点)

05=11
→18,15,14,09,04,07
(36点)

各馬実力が均衡している…というより、測りづらい状況。基本的には春の実績馬に対して、新興勢力がどこまで食い込めるかという構図。ダービー、皐月賞馬が不在でも、やはり春の実績馬がやや有利とみる。ただ、ちょっと視点はずらして、レッドジェネシスを軸としてみた。相手に大外枠でも鞍上がなんとかしそうなオーソクレース、牝馬でもディヴァイラヴ。ここから3連単マルチながしで挑みたい。ただ、紐には新興勢力勢を加えて楽しみを持っておきたい。
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