第81回 日本ダービー 予想

2014/6/1 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 10R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
コース図
今週からCコース。今年はG1レースでも内の先行馬が残るケースが目立った。引き続きその傾向は続くが、大勢に影響をするほどでもなさそう。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   サウンズオブアース 牡3 57.0 浜中
1 02 ワンアンドオンリー 牡3 57.0 横山典
2 03   マイネルフロスト 牡3 57.0 松岡
2 04   アドマイヤデウス 牡3 57.0 岩田
3 05 トゥザワールド 牡3 57.0 川田
3 06   ショウナンラグーン 牡3 57.0 吉田豊
4 07   ウインフルブルーム 牡3 57.0 出走取消
4 08   スズカデヴィアス 牡3 57.0 酒井
5 09   アズマシャトル 牡3 57.0 松山
5 10 ベルキャニオン 牡3 57.0 戸崎圭
6 11 ハギノハイブリッド 牡3 57.0 ウィリア
6 12   エキマエ 牡3 57.0 江田照
7 13 イスラボニータ 牡3 57.0 蛯名
7 14   タガノグランパ 牡3 57.0 菱田
7 15   サトノルパン 牡3 57.0 小牧
8 16 レッドリヴェール 牝3 55.0 福永
8 17 トーセンスターダム 牡3 57.0 武豊
8 18 ワールドインパクト 牡3 57.0 内田博

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
S
スロー
07の回避で積極的に前に行く馬が不在になった。誰かが奇策に出ない限り、スローペースは必至で、直線の攻防はシビアになりそう。
信頼度
B
軸馬信頼
本命馬の安定感には一定の信頼。脇も有力馬が固め、波乱は考えにくいがヒモ穴の突っ込みは要警戒。
予想本文 

~ To the top ~
 「勝利」から「世界」へ。そのためにはまずは国内頂点に立たねばならぬトゥザワールド。それを皐月賞で力でねじ伏せたイスラボニータの2冠挑戦。ウォッカを知った今、レッドリヴェールのダービー参戦を誰も笑うこともない。馬券的にも重要なキーマンだったウインフルブルームの取消は残念だが、今年も世代頂点へ向け、日本ダービーが幕を開ける。

 前走の皐月賞では2着という結果に終わったが、やはりトゥザワールドの総合力は高い。外枠を引いてしまった中山では、自ら前へ進める積極策をとった。その分、最後の末脚には影響しただろうし、直線勝ち馬には目標にされた面もある。それでいての2着は十分地力を見せつけた内容だろう。今回はマークも薄くなり、好枠も引いた。ここに向けて完璧な仕上がり具合で、ムードは最高潮。それでも、絶対視できるような状況ではない。実績的にはまだ重賞1勝の身分だし、ここ2走の上がりもかかっている点は気になるところで、スローペースで33秒台の上がり攻防になった際に一抹の不安は残す。その辺りは、皐月賞、オークスと期待に応えられなかった鞍上の雪辱を果たす騎乗ぶりに補ってもらおう。

 皐月賞馬イスラボニータが今回、1番評価が難しい。先行馬ゆえ意外に思えるが、東京コースは4戦負けなしの自分の庭。先行残る今のコース状態もよりフィットしていると言えよう。完勝した前走の中山よりさらに競馬はしやすいはず。しかし、一方気がかりなのは、母父コジーン、父フジキセキという血統。距離延長については歓迎とは決して言えない。成長力にも懸念はあることは、皐月賞でも述べた。しかし、そんな評価をあざ笑うように完勝してみせた馬。ハープスター以外には負けなしという実績は素直に信じたい。いきなり大敗するという怖さを抱えつつも、これ以上は評価を下げることはできない。

 ライバル、ハープスターのオークス敗戦は少なからず影を落とすレッドリヴェール。やや不可解に思える騎手乗り替わりも気になるところだ。今世代の牝馬のレベルの高さは至る所で囁かれるものの、トップクラス牡馬との力関係はまだ誰にもわからない。この馬自身もまだキャリア4戦しかなく、未知の要素は多分にある。だた、相手関係うんうんより、小柄なこの馬にとっては1週でもローテに余裕ができることの方が大きいかも知れない。血統的に距離には問題ないだろうし、気性も折り合いのつくタイプ。外枠が気になるが、牝馬でも大いに期待は持てるし、敗れても恥ずかしい競馬にはならないと見る。

 逃げ馬が3着に残った皐月賞で、絶対不利と思われる位置から怒濤の追い込みを見せたワンアンドオンリー。当然、東京コースに変わって見直されるべき存在だろう。ただ、実績に目を移すと、東スポ杯での6着が目に付く。前がとまらなかった展開ではあったのだが、この馬にしては凡走といっていい内容。マイラー色残る母系からも、今回の距離がどんと来いとまでは言えないだろう。内枠引いて、人気のバイアスもかかることも考えると、力を認めつつもこの評価までに留めたい。

 大外枠と、青葉賞のレベルには懐疑的ながら、ワールドインパクトは早くから注目を集めていた人気馬。常に1番人気にさらされながら、大崩れなく安定した実績を残して来たことには一定の評価をしたい。早くから長めの距離を使われてきたことも好感で、実績馬との地力差次第では面白い存在。

 ベルキャニオンも4戦完全連対の東京コースなら。スローの上がり勝負はこの馬には合う。前走プリンシパルSでもそれを証明する結果を出した。ただ、逆にこの1戦がちょっと余計だったかもしれない。うまく前走勝利を弾みとできれば望みは大いにある。

 昨年の覇者キズナと同じ京都新聞杯からの参戦はハギノハイブリッド。共同通信杯ではイスラボニータに派手にちぎられたが、その後の躍進はめざましい。東京コース経験もあり、距離適性にも不安はない。一発があっても驚けない。

 トーセンスターダムはどこまで戻してくるかがポイント。中山の馬場が合わなかったとは陣営の弁だが、確かに飛びも大きく、東京コースの方が競馬はしやすいだろう。まだまだ伸びしろの見込める奥深い血統でもあるし、ここからの巻き返しに期待。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:

05=13
→16,02,18,10,11,17
(36点)

05=16
→13,02,18,10,11,17
(36点)

馬券的にはつまらないが、至って普通の順位付け。牝馬のレッドリヴェールはともかく、基本的には別路線組よりも皐月賞組を信頼。ただ、皐月賞とダービーはそのレース形態は大きく質を異にする。皐月賞大敗組の巻き返しにも警戒が必要だろう。
馬券は3連単 2頭軸マルチながし。本命はトゥザワールドで譲らぬが、対抗格にはやや迷いも。イスラボニータだけでなく、レッドリヴェールからのながしも持っておきたい。当然ながら配当はあまり期待できないが、そういうレースでもないだろう。
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