第163回 天皇賞(春) 予想

2021/5/2 4歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 B
  • 芝3200m
    外→内
    右回り

  • 見込み
京都競馬場の代替えで、今年は阪神開催。やはりポイントは2周目が内回りになるということ。直線が短いことは頭に入れておく必要がある。内の状態にもよるが、道中包まれることなく、いかに内側に馬を置けるかが鍵。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ワールドプレミア 牡5 58.0 福永
1 02 アリストテレス 牡4 58.0 ルメール
2 03 カレンブーケドール 牝5 56.0 戸崎圭
2 04   シロニイ 牡7 58.0 松若
3 05 ディアスティマ 牡4 58.0 北村友
3 06   マカヒキ 牡8 58.0 藤岡康
4 07 ユーキャンスマイル 牡6 58.0 藤岡佑
4 08   ディバインフォース 牡5 58.0 武豊
5 09   ジャコマル 牡7 58.0 横山和
5 10   ゴースト セ5 58.0 鮫島駿
6 11   メイショウテンゲン 牡5 58.0 酒井
6 12 ディープボンド 牡4 58.0 和田竜
7 13   ナムラドノヴァン 牡6 58.0 内田博
7 14 ウインマリリン 牝4 56.0 横山武
8 15   オセアグレイト 牡5 58.0 横山典
8 16   メロディーレーン 牝5 56.0 池添
8 17 オーソリティ 牡4 58.0 川田

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
S
スロー
長距離戦らしく、流れはスロー。05は09を行かせる形をとり、各馬仕掛けも我慢する。
信頼度
D
混戦
環境データが少なく、加えて各馬の力も拮抗。思わぬステイヤー適性馬出現の可能性も。
予想本文 

~ 阪神 3200m ~
 淀の名物長距離レースが今年は阪神で行われる。阪神3200mとなると、やはりビワハヤヒデが勝った年のことが思い出させる。「もっとも好きな馬」を1頭だけ挙げるのは難しいが、ビワハヤヒデは間違いなく、その候補の一頭だった。今は、「ウマ娘」ブームで再び脚光を浴びているBNW。2着はそのBNWの一角、ナリタタイシン。中距離ホースでも十分通用することを証明した内容だった。メジロマックイーンやライスシャワーのような純然たるステイヤーが絶滅した中、さらに大阪杯新設の影響なども受け、このレースの出走馬がどんどん希薄になっていくことはやはり寂しさもよぎる。

 条件戦とはいえ、今回と同じ阪神3200mを逃げ切ったディアスティマを思い切って抜擢。逃げて連勝してきた馬だが、今回はハナに立つことはなさそう。それゆえの不安は少なからず残るが、控えての競馬には実績がある。何より前走すでに同コースを経験しており、そこでの時計が秀逸。ここで相手強化となることは確かで、ブリンカー装着馬ゆえ、直線後ろから迫られた際の勝負根性には心配な点もある。だが、スタミナ豊富で、先行できる点は、このレースにおいて安定した走りに繋がるはずで、不安より期待感の方が大きい。

 このレースと直結性の高い阪神大賞典。その上、今年は阪神開催。その阪神大賞典を5馬身差圧勝してみせたディープボンド。年明け初戦の中山金杯を期待を裏切る敗戦しただけに、前走の激走には正直驚いた。間違いなく長距離適性を持っており、先行力もある。阪神、重馬場も苦にせず、非常に死角の少ない有力馬。ただ、確かに成長は認められるものの、まだ、判断材料が前走だけという点は否めず、少し人気しすぎの感もある。ここで確かな競馬ができれば、その人気が名実伴うことになるだろう。

 ある意味、この馬が今回の混戦模様を引き起こしたといっていいアリストテレス。3冠馬を追い詰めた菊花賞2着から、復帰戦を見事勝利。さぁ!という前走でのまさかの大敗。折り合いを欠いたものと、敗因ははっきりしているだけに、巻き返しの要素は確かにある。ただ、長距離レースにおいて折り合いを欠くことは致命的。血統的にはスタミナ面は問題ないはずだが、当日気配には注意しておきたい。

 こと、このレースにおいては菊花賞馬には一定の敬意を払う必要がある。特に今年は阪神コースゆえに、例年よりスタミナが要求されることは間違いない。そこを踏まえると、菊花賞馬であり、有馬記念を連続上位入賞のワールドプレミアはやはり力上位。今年の始動戦はやや窮屈な競馬で3着。ただ、猛追しての僅差だった内容には問題はなく、上々の結果といっていい。差し馬だけに最内枠だけに包まれるリスクはあるものの、距離ロスなく運べる点はありがたい。

 このレースを牝馬が制すれば、いよいよ牡牝の差はないとはいえるが、その実現の可能性を秘めるのが、カレンブーケドール。なかなか勝ちきれず、善戦ガールに甘んじてきた。たが、上記ワールドプレミアには、ここ3戦、同じローテで負けなし。距離という点で一歩印を譲ったが、持てる地力は同等以上だ。

 このレース3度目となるユーキャンスマイル。過去2戦は5着、4着と好走。前走の2着も褒められるべきしっかりした内容。その堅実な末脚は、先行争い激化し、混戦になればなるほど真価を発揮する。タフな阪神コースに変わることも、パワーあるこの馬にとっては、有利に働くはず。

 日経賞で今回の有力馬を封じてみせたウインマリリンも侮れない。2500mの実績があるとはいえ、さすがにここまでの長距離だと気性的にも多少不安もあるが、ここを難なくこなしてくるようだと怖い存在。

 大外枠はさすがに分が悪いが、オーソリティも力のある一頭。有馬記念こそ大敗したものの、長めの距離で堅実な競馬ぶり。阪神コースがどうかという点はあるが、先行力があり、スタミナ勝負にも自信があるはず。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸1頭マルチ:

05
→12,02,01,03,07,14,17
(126点)
波乱もよく起こるこのレース。ビワハヤヒデが勝った時は上位人決まったが、今年はかなりの混戦模様。加えて阪神コースというデータが少ないレースで、その予想は困難を極める。2週目が内回りコースという点も考えると、常識的にはスタミナとパワー兼備の先行馬。その点を考慮し、ディアスティマとディープボンドを有力視した。ただ、やはり菊花賞上位馬組は怖い。多少、手広くなってしまうが、ディアスティマの1頭軸マルチで勝負したい。
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