第63回 阪神ジュベナイルF 予想

2011/12/08 2歳牝馬オープン 馬齢 指定 国際
施行コース
  • 11R
    阪神 A
  • 芝1600m
    外・右回り

  • 見込み
コース図
直線が長いが、それだけにゆったりとしたペースにもなりやすく、一概に差し一辺倒というわけでもない。
奇をてらわない限り、地力決着しやすい。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 × アンチュラス 牝2 54.0 川田 将雅
1 02   エイシンキンチェム 牝2 54.0 和田 竜二
2 03   アラフネ 牝2 54.0 吉田 隼人
2 04   マイネボヌール 牝2 54.0 酒井 学
3 05 × ファインチョイス 牝2 54.0 岩田 康誠
3 06   スイートスズラン 牝2 54.0 川島 信二
4 07   レディーメグネイト 牝2 54.0 飯田 祐史
4 08 イチオクノホシ 牝2 54.0 デムーロ
5 09   ナオミノユメ 牝2 54.0 北村 友一
5 10 アナスタシアブルー 牝2 54.0 藤岡 康太
6 11 アイムユアーズ 牝2 54.0 メンディザ
6 12 ラシンティランテ 牝2 54.0 藤岡 佑介
7 13   ジョワドヴィーヴル 牝2 54.0 福永 祐一
7 14   プレノタート 牝2 54.0 佐藤 哲三
7 15 トーセンベニザクラ 牝2 54.0 藤田 伸二
8 16 × エピセアローム 牝2 54.0 浜中 俊
8 17   ガーネットチャーム 牝2 54.0 北村 宏司
8 18   サウンドオブハート 牝2 54.0 武 豊

*騎手の赤字は乗り替わり

予想ペース
M
ミドル
2歳牝馬だけにそうレースが落ち着くとも思えない。
マイル以下の距離経験馬も多く、それなりにペースは上がりそう。
信頼度
D
混戦
軸馬不在の混戦模様。実力差もそれほどなく、展開一つ。
予想本文 

 ここのところ、例年その世代を代表する大物牝馬がこのレースから飛躍していった。
今年は地力のレベルはわからないが、これといった中心馬が不在の混戦模様。
単勝1番人気もころころとかわる有様で、迷いがうかがえる。

 馬券戦略において最も重要となる軸馬がまず見つからない。非常に困った状況ではあったがラシンティランテを本命に据える。特に3連単馬券を購入するにあたっては、軸馬を見誤らない事が第一歩となるが、複勝圏内への安定感という意味でこの馬を選んだ。
2走前の札幌2歳Sでの5馬身差負けが気にならない訳ではなかったが、ひとまず牡馬と混じって1800m戦を経験できたことを評価。そして何より、前走での勝利が後押し。京都のマイル戦を中団から1分34秒の好時計で鮮やかに差しきった。それと同様のレースが出来れば当然、結果はかなり期待が持てる。複勝圏内の可能性は他馬よりも濃厚といえそう。

 ファンタジーSの勝利馬はあまりこのレースに直結しないが、それでもアイムユアーズは実績的にも信頼できそう。函館2歳Sではファインチョイスに敗れたが、前走でしっかりリベンジ。その勝ちっぷりが後方からしっかり伸びてのもの。直線の長いこの舞台ではやはり確実な末脚は大きな武器になる。このレースに5頭が出走してきている中での勝利でもあり、その点についても好感がもてる。

 気になったのがイチオクノホシ。いくらこのレースは差し馬が有利とはいえ、追い込み一辺倒では苦しい。この馬は追い込んでのレースが続いてはいるが、出負けした結果であるともいえる。まともにスタートを切れれば前走でみせた33秒台の末脚はやはり脅威。もっとも、その末脚も後方一気であるがゆえの賜物であるかもしれず、前に位置すれば、その分、末も鈍る可能性も否めない。
ただ、その点を考慮にいれても、鞍上デムーロ騎手で、どうにも一発ムードが漂う。

 前走1番人気を裏切って敗れたアナスタシアブルーだが、最後はよく追い上げていたし、その差も1馬身差。そう悪い内容ではなかった。ここ2戦安定してよい脚を使えてるので、大崩れもなさそうなタイプだ。人気的にも手頃で旨味があり狙い目。
鞍上は藤岡康太騎手。本命をラシンティランテとしたが、兄の初G1制覇に華を添えるワンツーも見れるかも知れない。いや、それどころかさらに2勝目で差をつけてしまう可能性だって十分にありえるだろう。

 やや穴っぽいところでトーセンベニザクラ。前走の赤松賞では、東京コースの荒れた直線内側をすごい脚で伸びてきた。さすがに最後はツツ一杯となり、結果的には薄氷の勝利となったが、時計的には申し分なく、非常に強い内容だったといえる。
ダイワメジャーの初年度産駒で、ここまでは好調な結果が続いている。同父のエピセアロームが人気だが、私にはこちらの方が魅力的に映る。

 内の先行馬アンチュラスも無視できない。最後はアイムユアーズに差されたとはいえ、ハイペースの中、大きくバテることなくしっかりと最後まで我慢できた。
ファンタジーSの1~3着馬はほとんど地力的に差がなさそうに見えるが、この馬はその中で最も人気がない。もっと評価されてもいいように思える。

 同様にファンタジーS 2着馬ファインチョイス。前述の通り、今年のファンタジーSの上位馬は一定の地力があるとみている。アイムユアーズには土をつけられたとはいえ、まだ決着はついていない。叩いてここでどこまで変わってくるか見もの。

 エピセアロームは何とも大味だが、豪快さはある。戦ってきたメンバーの質は高く、逃げて圧勝したかと思えば、前走は大外をブン回しての勝利。
人気の割に休養明けとその未熟さに危うさを感じ、ここまで評価は下げたが、その地力はかなり高いものがあり、ここまでの成長ぶりによってはもちろん頭までありえそう。

 他、人気どころでは、ジョワドヴィーヴルはブエナビスタを彷彿させる非凡な末脚が怖いが、前走のレースそのものは平凡。人気が無ければ一考したいところだが、いかんせんこの人気では手が出ない。サウンドオブハートもしかり。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単

軸2頭マルチ:
12=11
→08,10,15,01,05,16
(36点)

12=08
→11,10,15,01,05,16
(36点)

 正直このメンバーではこれといった軸馬不在の状況で、3連単での的中はかなり困難といえよう。かといって、ボックス馬券で勝負するのもリスクが高い。一定の割り切りが必要。点数を絞るというより、軸馬をしっかり据えることで対応したい。

 3連単2頭軸マルチながしで、ラシンティランテからアイムユアーズ、イチオクノホシと相手を代えて。ヒモは手広くいきたい。
余裕があればアナスタシアブルーの相手も視野。

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