第146回 天皇賞(秋) 予想

2012/10/28 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝2000m
    左回り
  • 稍重
    見込み
コース図
このコースはとにかくスタート直後のコーナー。外枠、とくに先行馬にはかなり厳しい影響を受ける。スタミナがある程度備わっておれば、スピード馬でも対応可能。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   ナカヤマナイト 牡4 58.0 柴田 善臣
1 02   シルポート 牡7 58.0 小牧 太
2 03   ネヴァブション 牡9 58.0 三浦 皇成
2 04 フェノーメノ 牡3 56.0 蛯名 正義
3 05   サダムパテック 牡4 58.0 武 豊
3 06 ルーラーシップ 牡5 58.0 メンディザ
4 07   アーネストリー 牡7 58.0 佐藤 哲三
4 08   ジャガーメイル 牡8 58.0 石橋 脩
5 09   ダイワファルコン 牡5 58.0 北村 宏司
5 10 × フェデラリスト 牡5 58.0 横山 典弘
6 11   ジャスタウェイ 牡3 56.0 内田 博幸
6 12 × エイシンフラッシュ 牡5 58.0 デムーロ
7 13 ダークシャドウ 牡5 58.0 福永 祐一
7 14 × トランスワープ セン7 58.0 大野 拓弥
7 15   トーセンジョーダン 牡6 58.0 スミヨン
8 16 カレンブラックヒル 牡3 56.0 秋山 真一郎
8 17   マイネルスターリー 牡7 58.0 松岡 正海
8 18   トゥザグローリー 牡5 58.0 岩田 康誠

*騎手の赤字は乗り替わり

予想ペース
MH
ミドルハイ
中盤でもペースが緩むことはなさそう。淀みないペースが続き、早めの流れもこのレースなら想定内の範囲か。
信頼度
C
穴馬警戒
現状調子の出ていない実績馬に名手や、外国人ジョッキーが乗る。これらの思わぬ好走による波乱も怖い。
予想本文 

 凱旋門賞に挑戦したオルフェーブルが不在で、絵に描いたような「鬼のいぬ間・・・」のはずが古馬の有力各馬は軒並み今ひとつの状態。前哨戦が思わしくなかったり、休養明けでここからの始動だったりののんびりムード。そんな中、勢いのある3歳勢2騎が参戦。レベルが高いといわれる3歳世代がここでどのようなレースをみせるかが注目の天皇賞・秋。

 本命には古馬陣を代表してダークシャドウ。札幌記念を一度使い、順調度では古馬陣の中では1番といっていい。加えてどこからでも競馬が出来る点と、昨年のこのレース2着を含む安定した成績は本命に足る十分な実績と言っていいだろう。札幌記念は後方からマクられての敗戦だったが、ひとまず先行して自分でレースを作れた点に収穫があった。今は馬が大人になり、昨年よりもずっと安定感が増した。前走から間が空くことと、ややパンチ力に欠けるところは否めないが、軸としては申し分ない存在。

 オルフェーブルの後塵を拝したが、宝塚記念での2着はいよいよ本格化を思わせたルーラーシップ。叩いてから良くなるタイプにみえるため、ぶっつけのここは割引かざるを得ないが、オルフェーブルがいないとなれば実績的には最上位の存在。いくら香港でG1勝利があるとはいえ、国内G1はなんとしても欲しいタイトル。そうのんびりとも構えてられないはず。東京コースはこの馬にとってはやりやすいはずで、いきなりの好走も十分期待できる。鞍上も有馬記念の雪辱を果たす機会を得た。

 スカイディグニティが菊花賞を2着したことで、同馬に完勝しているフェノーメノはさらに価値が高まった。菊花賞を回避し、古馬との対戦のリスクをとっても遠征のない競馬を選んだ。それだけに簡単には負けられない背景がある。ダービー2着の実績を出すまでもなく、ハイレベルといわれる3歳世代のトップクラスの地力の持ち主。過去には脚を余して敗れるケースもあったが、東京コースで今の完成度ならその点には不安はなさそう。純然たる古馬との力比べとなるだろう。むしろ斤量差という大きなアドバンテージを得ている。

 5戦負けなし、かつ連動性の高い毎日王冠、それも豪華メンバーの中、完勝してみせたカレンブラックヒル。ただ、いかにも危ない人気馬であることも否めない。先行馬にとって致命的となる外枠、加えておそらくかなり早い流れが想定され、差し馬有利の情勢。3歳馬である点、そしてやはり距離という不安要素が介在する。それでも、それを差し引いてありあまるほどのインパクトがあったのが前走の勝利。今回の予想と同じく淀みのない、差し馬に圧倒的な有利な早い流れであるにも関わらず、終始早いラップで押し切った。今回はどうしても背負ってしまう人気と外枠を懸念して評価は下げたが、この馬の能力はかなり高い。

 毎日王冠では4馬身差9着と振るわなかったエイシンフラッシュだが、それでも1度使ったという点は評価できる。一応上がりも33秒台ではあり、2番人気だった点を考慮すれば物足りないが、巻き返しはあってもおかしくはない。

 重賞連勝のトランスワープ。古馬実績馬が今ひとつの現状、この馬の勢いを買う。ローカルとは言え、小回りの函館と、長い直線の新潟とでそれぞれ味のある競馬ぶりを披露した。差し馬に脚質転換してからのスパッと切れる脚はやはり魅力的。この相手でどこまで通用するか注目したい。

 さすがに負けすぎの前走も、ガラリ一変が怖いフェデラリストを大穴で一考したい。元来中距離は得意で、前2走はまるで競馬になってないだけに、逆の怖さがある。

 トーセンジョーダン、トゥザグローリー、ジャガーメイル等、順調ならもっと注目されるべきはずの実績馬がどうにも不気味ではあるが、いずれもここは一度叩いてからの感が強い。人気的に旨味あれば、ヒモ程度には押さえてもよさそう。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

13=06
→04,16,12,14,10
(30点)

13=04
→06,16,12,14,10
(30点)

古馬陣が今ひとつの中、3歳2騎に目がいくのは仕方ない。しかしここは敢えて古馬の代表格2頭を本命、対抗に据えた。特にダークシャドウは順調度、実績から比較的迷い無い本命。一方、ルーラーシップは休み明けの分、少々迷いが生じた。ここに3歳2騎が並んでほぼ横一線の評価。正直、カレンブラックヒルが人気がなければ本命にとまで考えてはいたが、さすがに無敗馬は人気を背負うようだ。フェノーメノもしかりで、実力は十分認めているものの、人気とのバランスを考慮して、上記の評価とした。
馬券的にも難しいところだが、ダークシャドウの軸は確定。3連単2頭軸マルチながしで、ひとまず相手をルーラーシップとフェノーメノとする。
また本文でも述べたが、波乱があればやはり実績馬の巻き返しで、このあたりも一応は押さえておきたいところ。
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