第150回 天皇賞(秋) 予想

2014/11/2 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 B
  • 芝2000m
    左回り
  • 稍重
    見込み
コース図
このコース形態はペースが早くなりがちだが、それでも上がり勝負となる可能性が大。それゆえに馬場が気になるところだが、当日の天気は持ちそうで、前日の影響次第。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ジェンティルドンナ 牝5 56.0 戸崎圭
1 02   ヒットザターゲット 牡6 58.0 武豊
2 03 デニムアンドルビー 牝4 56.0 浜中
2 04 スピルバーグ 牡5 58.0 北村宏
3 05 エピファネイア 牡4 58.0 福永
3 06   ダークシャドウ 牡7 58.0 ベリー
4 07 サトノノブレス 牡4 58.0 岩田
4 08 ディサイファ 牡5 58.0 四位
5 09 フェノーメノ 牡5 58.0 蛯名
5 10   ペルーサ 牡7 58.0 柴田善
6 11   ラブイズブーシェ 牡5 58.0 古川
6 12   フラガラッハ 牡7 58.0 高倉
7 13   カレンブラックヒル 牡5 58.0 秋山
7 14   マーティンボロ 牡5 58.0 川田
7 15 イスラボニータ 牡3 56.0 ルメール
8 16   トーセンジョーダン 牡8 58.0 ブドー
8 17 アスカクリチャン 牡7 58.0 三浦
8 18 マイネルラクリマ 牡6 58.0 柴田大

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
M
ミドル
コーナーを意識したスタート後の位置取り争いで、テンから流れる展開。ただ各馬、直線勝負を控え、道中はいったん落ち着きを見せそう。
信頼度
D
混戦
とにかく、休養空け初戦の実績馬の出来次第となる。未知数の要素が多く、予想難度の高い一戦。
予想本文 

~ 寝起きの古馬 ~
 それなりに華やかなメンバーが揃ってはいるのだが、今ひとつ盛り上がりに欠けるのは、凱旋門賞出走馬の不在であること。トライアル勝利馬も不在で、他の有力各馬は休養明けでここからの始動。必然的に順調度で優位となる3歳のエース、イスラボニータに注目が集まるが・・・。

 菊花賞馬エピファネイア。3冠最後のレースをものにしたが、本来この馬は折り合い面からも中距離でこそ力を発揮できるタイプとみる。復帰戦となった大阪杯で敗れ、香港でも4着と振るわぬ成績で、ここは人気が落ちているが、このメンバーでは実績的には1、2を争う存在。ここまでに1戦叩いてほしかったが、むしろその分、馬券的な旨味があると捉える。父も母父もこのレースを勝った。休養明けでもこの馬の地力にはまだ続きがあると賭けてみたい。

 毎日王冠組のこのレースの連動性は高い。その毎日王冠の最先着馬スピルバーグ。毎日王冠ではまだ脚を残しており、ここに先着馬がいようといまいと注目を集めただろう。思うようにレースに使えず出世が遅れたが、前走の反動がなければこの相手でも好勝負できると見る。むしろ、レース内容そのものは実績馬を凌ぐともいえる。この馬の武器である33秒前半の末脚は、位置取りさえ間違えなければ、このレースではかなり優位に働く。差しきるまではともかく、上位食い込みへの確実性はかなり信頼できそうだ。

 判断に難しいのがイスラボニータ。復帰戦を危なげなく勝利し、その内容も完勝。適性の見込めない菊花賞を回避し、古馬との対戦となるこちらに駒を進めたが、迎え撃つ古馬有力勢はほとんどが休養明け。斤量の利も考慮すれば1番人気は仕方がないところ。しかし、不安要素がないわけではない。新パートナーは強力だが、主戦騎手は先約のため代わったこと、世代間の力関係はまだ未知数であること、そして何より外枠となってしまったこと。先行馬ゆえに差されればおしまいという危うさも伴い、有力馬の一頭ではあるが、決して胡座をかける立場でもない。

 近走の日経賞や春の天皇賞を2連覇していることで、ステイヤーの印象が根付いたフェノーメノだが、この2000mの秋の天皇賞でも2着の実績があり、東京コースに至っては6戦5連対。休養明けという点さえ除けばこの舞台で何ら臆することはない。負けるときは比較的あっさりなので、地味に映るが、持てる能力はかなり高い。ただ、このレースのようにスローからの瞬発力勝負となると得意とは言えない面もある。

 最強牝馬ジェンティルドンナ。忘れてはならないのはこの馬は左回り東京コースで3着以下なしの実績。今年度は今ひとつ振るわぬが、得意の舞台での巻き返しには要警戒。鉄砲実績はあるし、好枠も引いた。人気を背負うため強気には推せないが、当然、最低限押さえる必要はあるだろう。宝塚記念がやや不可解な敗戦だけに、この馬にとっては、休養明けでもここは勝負所となる。

 本命馬と同様、こちらも毎日王冠好走組のディサイファ。最後にスピルバーグに差された僅差の敗戦だったが、相手とは余力に差を感じたためこちらの評価を下げた。とはいえ、こちらもこのレース向きの鋭い末脚を有しており、好位からの競馬も出来る分、期待感も大きい。

 ハマッた時の末脚が牝馬らしいキレを持つデニムアンドルビー。猛追及ばずの届かぬレースが多いが、今回ならその持ち味を活かせるか。休養明けからの仕上がりに注目されるが、力が戻ればやはりその突っ込みには要警戒。

 穴で面白そうなのがサトノノブレス。前走は大敗したが、重賞勝利経験もあり、菊花賞2着馬。瞬発力勝負には分が悪そうだが、上手く立ち回れば他馬を出し抜く可能性も。前走オールカマーは大敗したが1番人気であったことを留意しておきたい。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

05=04
→15,09,01,08,03,07
(36点)

05=15
→04,09,01,08,03,07
(36点)

実力接近の混戦というよりも、未知の部分で予想が困難な一戦。外を引いた3歳馬、イスラボニータにはどうしても怖さが残る。休養明けが気になるものの、エピファネイアに白羽の矢。人気を背負うジェンティルドンナ、フェノーメノよりも、スピルバーグの末脚と勢いを買う。
馬券はエピファネイア、スピルバーグの3連単、2頭軸マルチ。イスラボニータも押さえておく。
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