第83回 日本ダービー 予想

2016/5/28 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 10R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
スピード、スタミナの総合力を問われるコース設定。やや内枠有利も、基本的にはフロックのない地力勝負となる。スタンド前スタートで折り合いも重要。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ディーマジェスティ 牡3 57.0 蛯名正義
1 02   マイネルハニー 牡3 57.0 柴田大知
2 03 マカヒキ 牡3 57.0 川田将雅
2 04   レインボーライン 牡3 57.0 福永祐一
3 05 エアスピネル 牡3 57.0 武豊
3 06   アグネスフォルテ 牡3 57.0 松山弘平
4 07   ロードクエスト 牡3 57.0 岩田康誠
4 08 サトノダイヤモンド 牡3 57.0 ルメール
5 09   マウントロブソン 牡3 57.0 ベリー
5 10 スマートオーディン 牡3 57.0 戸崎圭太
6 11   アジュールローズ 牡3 57.0 ボウマン
6 12 リオンディーズ 牡3 57.0 M.デムーロ
7 13   レッドエルディスト 牡3 57.0 四位洋文
7 14   ヴァンキッシュラン 牡3 57.0 内田博幸
7 15   イモータル 牡3 57.0 石川裕紀
8 16   ブレイブスマッシュ 牡3 57.0 横山典弘
8 17   プロフェット 牡3 57.0 浜中俊
8 18   プロディガルサン 牡3 57.0 田辺裕信

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
M
ミドル
皐月賞ほどのハイペースとはならないまでも、道中はある程度流れるはず。とはいえ、先行勢がバテるような期待はできず、後方待機馬も自力で動いていく必要あり。
信頼度
B
実力伯仲
ハイレベルの高メンバー。複勝圏までの軸としては本命馬を信頼。低配当を絞り込んでの馬券戦略となる。
予想本文 

~ 史上最高のダービー?! ~
 皐月賞では、3強ではなく、4強だと述べた。そして他馬とは群を抜くレベルゆえ、この4頭での勝負とも断言した。しっかりその4頭は上位を独占したが、なんと、その4強に勝つ馬が現れた。1分57秒台という3歳馬として破格の時計。ならば、今度はこの5頭での争いになるかと思いきや、トライアルに目を移すと、こちらにも新星が登場。時代が違えば、おそらくどれもが三冠馬クラスかもと思われる馬がゴロゴロと揃った。近年にない最高のメンバーが揃ったダービーに胸躍る。

 降着もあり、5強の中での最下位に甘んじたリオンディーズの逆襲に賭けてみる。皐月賞は鞍上も騎乗ミスを認める暴走ペース。それでもこの馬なら押しきれた可能性はあったが、いかんせん相手も強かった。この敗戦で人気を落としているならば逆に狙い目となる。気性的に問題があるわけではなく、スペシャルウィーク産駒シーザリオの仔で、エピファネイアの半弟。父はキングカメハメハ。血統的にはまさに「THE 東京2400m」。自在性もある上に、ヤネには当代一の騎手。確かに相手は強く、切れ味と言う点では一歩劣る部分があることも否めない。しかし、長く持続力ある脚を考慮すれば、連軸を想定した場合、もっとも強固な軸馬と思われる。

 2番手も比較的安定性重視でサトノダイヤモンド。皐月賞での本命視は今でも間違っているとは思っていない。超ハイペースの中、後方待機馬のキレには屈したが、むしろよくあの不利を受けながらの展開での3着は評価に値する。皐月賞組の中ではこの馬が一番上積みが見込める。きさらぎ賞から間があいていた事、初の長距離輸送、それらの問題がクリアになり、調教も絶好調。初の左回りは懸念点ではあるが、大跳びゆえ中山よりも東京の方が合うだろう。前後に他有力馬を見ながら競馬ができることも強み。ちょっとこの馬が大きく順位を落とす姿は想像できない。

 おそらくは私を含め、最も多くの者を惹きつけているのがマカヒキだろう。やはりこの切れ味は非常に魅力的で、こと東京コースではその期待は一層膨らむ。単勝であれば、1番人気もありえるだろう。とにかく追えば追うだけ伸びる末脚は他馬の追随を許さず、前走、皐月賞でのディーマジェスティとは位置取りの差。決して追い込み一辺倒の馬ではなく、広い東京コースを利して確実な差し脚を披露するはず。

 「○強」という表現からは完全に外されてしまっているエアスピネルだが、悲観するほどの大きな差はない。確かに近3走は勝利に見放されていることは事実だが、自身の競馬はできており、負けた相手も恥ずべき相手ではない。この馬こそ時代が違えばG1をいくつも獲っていたかもしれない実力馬。勝負付け済んだと判断するにはまだ早い。ダービー最多勝ジョッキーはまだ諦めてはいないはず。こなす下地はあるとはいえ、距離適性の部分で多少不安を残す。この僅かの弱点がこのメンバーでどこまで影響するかがカギ。

 ディーマジェスティの前走には本当に驚いた。いくら展開が向き、他馬の脚が止まっていたとはいえ、あれだけのそうそうたるメンバーをゴール前まるで次元の違う勢いでまとめて差し切ルトは思わなかった。3歳馬の1分57秒台の時計は破格で、以降の人気通りの着順を踏まえても、フロックなどではありようもない。ただ、今度は前回とは異なりマークもきつくなる。展開に恵まれる可能性も少ないだろう。それでもより得意の東京コースに戻れる強みで相殺できると考えることもできる。ある意味ここが真価を問われる形なるが、十分期待に応える力は備えている。

 別路線組では唯一スマートオーディンを選抜。共同通信杯ではディーマジェスティだけでなく、大敗を喫する内容だったが、その後、きちんと立てなおして重賞2連勝。かつてのダービー馬、キズナを彷彿させるローテでここダービーに挑んできた。一気の相手強化で、早いペースへの対応に不安は残るものの、常に繰り出す32~33秒台の末脚はやはり脅威。この相手でも食い込む可能性も十分残している。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
BOX:
12=08=03
(6点)

軸2頭マルチ:
12=08
→03,05,01,10
(24点)

中山と東京という違いから、皐月賞よりもダービーの方が差し馬が有利に思えるが、東京2400m、それもタフなG1での消耗戦となると、ある程度前に付ける必要性もある。加えて今年の皐月賞は異例のハイペースで後方待機馬に利がある展開だった。その点でマカヒキや、ディーマジェスティは今度は前回同様にうまく運ぶとは思えない要素を残す。また、人気的にも今回は皐月賞の敗戦組の巻き返しを見込んだシナリオを想定したい。
とはいえ、これらはあくまでも僅差の範囲での話で、ハイレベルな上位陣の力は高いレベルで拮抗し、かつ他馬より抜きん出ているもの。皐月賞同様、限られた上位陣の馬での争いは濃厚といえよう。
馬券は3連単ではリオンディーズから。サトノダイヤモンドとの2頭軸マルチながし。特に、リオン、サトノ、マカヒキの3頭BOXを本線で勝負したい。このレースに限っては単勝勝負も面白いだろう。
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