第42回 ジャパンカップ 予想

2022/11/27 3歳以上オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
スピード、スタミナの総合力を問われるコース設定。やや内枠有利も、基本的にはフロックのない地力勝負となる。スタンド前スタートで折り合いも重要。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01   シムカミル 牡3 55.0 ブノワ
1 02   オネスト 牡3 55.0 ルメール
2 03 ヴェルトライゼンデ 牡5 57.0 レーン
2 04   トラストケンシン 牡7 57.0 丸田
3 05   グランドグローリー 牝6 55.0 ギュイヨン
3 06 ヴェラアズール 牡5 57.0 ムーア
4 07   テュネス 牡3 55.0 ムルザバエ
4 08 デアリングタクト 牝5 55.0 マーカンド
5 09   ユニコーンライオン 牡6 57.0 国分優
5 10 ハーツイストワール 牡6 57.0 武豊
6 11   カラテ 牡6 57.0 菅原明
6 12   シャドウディーヴァ 牝6 55.0 松山
7 13 テーオーロイヤル 牡4 57.0 菱田
7 14 ダノンベルーガ 牡3 55.0 川田
7 15 シャフリヤール 牡4 57.0 Cデムーロ
8 16   リッジマン 牡9 57.0 石川
8 17   ユーバーレーベン 牝4 55.0 Mデムーロ
8 18 ボッケリーニ 牡6 57.0 浜中

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
S
スロー
09の単騎逃げ濃厚。例年通りスローな流れで、5番手までのいわゆるダービーポジションをとった馬に利がありそう。
信頼度
C
波乱含み
信頼の置ける確たる本命馬は不在。未知の外国馬も参戦し、波乱要素内在。
予想本文 

~ 天皇賞・秋 敗者復活戦? ~
 凱旋門賞馬アルピニスタをはじめ、海外組の回避馬が続出。加えて日本馬もドゥデュース、イクイノックスら多くのG1ホースが揃って有馬記念へと矛先を変え、ジャパンカップは空洞化してしまった。勝ち馬が抜けた天皇賞・秋の再戦ムードも漂うが、それでも海外参戦馬がそれなりにいてくれるおかげで、ジャパンカップとしての体裁は保つことができたと言えよう。

 今年、今一つ勝ちきれないメンバーが揃ったが、やはり勢いのある3歳世代からダノンベルーガが筆頭を務めよう。クラシックを含むG1 3連戦を一歩届かない結果に終わってはいるが、運のなさもあってのもので、強い3歳世代のトップ級の実力の持ち主。同期の他3歳馬が軒並みG1を奪取していったが、なんとかこの馬もここでG1タイトルを手にしておきたい。休養明けの前走、天皇賞・秋は逃げたパンサラッサを捉えきれずに3着も、猛追してその差はごく僅か。そのひと叩きを経て、さらに斤量が55キロに減って挑むこの舞台は取りこぼせない。ただ、近2走でみせた直線で末一手にかける戦法では苦しく、ここはそれなりに前で競馬してほしいところ。

 G2 4連戦をすべて3着以内にまとめたボッケリーニをここで抜擢したい。前走、ヴェラアズールに敗れたことで人気は控えめだが、2戦全勝のこの舞台はこの馬にはプラスとなるはず。極端な上がりの競馬となれば分が悪そうだが、G1のそこその早い流れでスタミナを要した後での追い比べなら、このメンバー相手でも面白い勝負ができるはず。6歳ながら、まだ成長の見込める晩成型。持ち前のしぶとさで馬券に絡んでくれるようなら、配当的にも旨味がある。大外枠となったが東京2400mならそこまで気にする材料でもない。

 以前はダートを走っていたエイシンフラッシュ産駒のヴェラアズール。しかし、芝に転戦後、躍進を続け、あっという間にこの舞台に上り詰めた。芝ダート兼用タイプというより、もともと脚元不安からダートを使ってきて出世が遅れてきた。その馬が芝解禁でいよいよ本領発揮。い芝のレースは常にメンバー最速という驚異的な末脚を持ち、状態も絶好調。加えて鞍上には世界的名手を迎えることができた。これで人気を集めないはずがなく、当日は1番人気もありそう。その加熱ぶりに少し冷静になりたいのが、まだ早い時計の中での経験がないことと、おそらく予想されるスローの流れで、先行馬も簡単に止まらないであろうこと。もちろん杞憂に終わるかもしれないが、現時点で絶対視までは、少し気が早い点がここにある。

 海外帰りの復帰戦を無難にこなしたシャフリヤール。昨年のこのレースの3着で、ダービー馬。やはり東京コース、それも2400mはベストで、この舞台で大崩れする姿は想像しにくい。ひと叩きされ、身が入った今なら、前走からの前進は必至。海外でも安定した成績を残し、国内でも5着以下なしの堅実さはこの混戦メンバーではやはり頼もしい存在。比較的、前で競馬できる点もこのレース向きの脚質。距離も伸びた方が落ち着いたレースができるだろう。

 ヴェルトライゼンデは前走こそ案外な内容だったが、2走前には先のエリザベス女王杯馬、ジュラルディーナに勝利。当時の鞍上、レーン騎手ともコンビ復活で、意気があがる。ダービー3着の実績があるが、皐月賞、菊花賞では大敗しており、やや当てにならないところもある。ただ、左回りでは安定した成績をしてしており、さらに直線長い東京コースは、よりこの馬の末脚が活きる舞台であるはず。前走からの巻き返しは見込めそうだ。

 デアリングタクトにとって、前走のエリザベス女王杯は気の毒な条件だった。勝ちきれないレースが続くが、条件的に恵まれていないことも事実で、まだ巻き返す余地は残っている。だた、それだけに前走の消耗が余計で、中1週の厳しいローテが今回どうでるか。また、今回、主戦騎手から手替わりしている点も結果がどうでるか、注目したいところ。

 4連勝でダイヤモンドSを制し、続く春の天皇賞でも3着でスタミナ自慢を見せつけたテーオーロイヤル。休養を挟んでの秋2戦は、今一つの結果に終わってしまった。ただ、2走前のオールカマーは外を回った不利があり、前走は前を塞がれ、他馬と接触する不利があった。この2戦を度外視すれば、まだ底割れとは言えず、その戦績は脅威。このメンバー相手なら、時計がかるようならチャンスありそうだ。

 春の天皇賞では大敗も、堅実な末脚をもつハーツイストワール。ここは相当な相手強化とはなるが、東京2400mは3.1.0.1の得意な舞台でもある。鞍上とも好相性で、見劣りする実績を今の充実度とコース相性で相殺を目論む。こちらも時計がかかった混戦になれば、上位に顔を出してくる可能性も。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:
14
→18,06,15,03
(36点)

軸2頭マルチ:
14=18
→06,15,03,08,13,10
(36点)

正直なところ、☆印群は上位馬とは少し差を感じ、◎~△のあたりでの決着の可能性が高いように感じる。その中でも、ややムラがありそうではあるが、55キロの恩恵のある3歳馬、ダノンベルーガを軸に据え、ボッケリーニを相手に高配を狙いたい。馬券はこの2頭からの3連単マルチ馬券と、ダノンベルーガからの1頭軸マルチで△までの4頭を抑えたい。印が回らず、思い切って外国馬をすべて外したが、配当的に旨味があるようなら、多少ケアしておきたい。
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