第90回 日本ダービー 予想

2023/5/28 3歳オープン 定量 指定 国際
施行コース
  • 11R
    東京 C
  • 芝2400m
    左回り

  • 見込み
スピード、スタミナの総合力を問われるコース設定。やや内枠有利も、基本的にはフロックのない地力勝負となる。スタンド前スタートで折り合いも重要。
馬柱
馬名 性齢 斤量 騎手
1 01 ベラジオオペラ 牡3 57.0 横山和
1 02 スキルヴィング 牡3 57.0 ルメール
2 03   ホウオウビスケッツ 牡3 57.0 丸田
2 04 トップナイフ 牡3 57.0 横山典
3 05 ソールオリエンス 牡3 57.0 横山武
3 06   ショウナンバシット 牡3 57.0 Mデムーロ
4 07   フリームファクシ 牡3 57.0 吉田隼
4 08   メタルスピード 牡3 57.0 津村
5 09   グリューネグリーン 牡3 57.0 石川
5 10 シャザーン 牡3 57.0 岩田望
6 11 ハーツコンチェルト 牡3 57.0 松山
6 12 タスティエーラ 牡3 57.0 レーン
7 13   シーズンリッチ 牡3 57.0 戸崎圭
7 14 ファントムシーフ 牡3 57.0 武豊
7 15   ノッキングポイント 牡3 57.0 北村宏
8 16   パクスオトマニカ 牡3 57.0 田辺
8 17   ドゥラエレーデ 牡3 57.0 坂井
8 18   サトノグランツ 牡3 57.0 川田

*◎:本命 ○:対抗 ▲:単穴 △:穴 ☆:注意
は騎手乗り替わり

予想ペース
MS
ミドルスロー
16が逃げ、直後を先行馬つつく展開。極端なスローではないもののペースは緩めで、4角位置ではある程度前につける必要がある。
信頼度
C
地力信頼
圧倒的1強馬を巡る争いも、まだ付け入る隙はある。ただ、その争いに加わるだけの高い地力も必要。
予想本文 

~ 乗り替わり ~
 日本ダービーでは、直前の騎手乗り替わりがあった馬は勝てない。これは打破したのはシャフリヤールただ1頭のみという、割と明確なデータが出ている。早くから目をつけたお手馬で勝つ!という騎手、さらに馬主、厩舎チームが一体となったダービーへの特別な想いがそうさせていたのかもしれない。しかし、昨今は事情が異なってきた。ノーザンファーム生産馬が独占し、騎手は短期免許も含めた外国人騎手が席捲。テン乗りでも好結果を出してしまうので、勝つための騎手変更の選択は当たり前になった。今や「お手馬」という概念すら、薄れてしまっている。今回も皐月賞の2、3着馬を始め、多数の騎手乗り替わりが発生している。それでも、ダービーは依然として継続騎乗の騎手が乗る馬が勝っている。しかし、これだけ数多くいると、どうなるだろうか。

 であるならば、ソールオリエンスか?といいたいところを堪えて、スキルヴィングを本命。騎手の乗り替わりこそないが、こちらは青葉賞馬。青葉賞馬は同じ舞台設定にも関わらず、ダービーを勝てないことは有名なジンクス。やはりダービーを勝てるだけの馬であるならば、すでに皐月賞には出ているだろうことがその要因として強いが、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、フェノーメノなど、錚々たる名馬がこのジンクスに散っている。ただ、この馬については陣営がそこを承知であえてその判断を下しての参戦。トライアル勝利で権利を得たからではなく、はじめからこのローテでダービーを目標にしていた。すでに東京2400mで2勝。その内容も中身が濃く、しっかりと中団から脚を伸ばす完成度の高さ。青葉賞では着差以上の奥深さを感じた。皐月賞の1番人気馬すら袖にする鞍上の選択もその信用度に拍車をかける。仮にジンクスに敗れたとしても、大敗は考えにくく、馬券の軸としての信頼度は高い。

 皐月賞2着馬、タスティエーラは、最後ソールオリエンスの鬼脚に出し抜けをくらったものの、横綱相撲で他馬をねじ伏せる完璧な競馬をした。3着馬とも差をつけており、本来なら完勝していてもおかしくないような内容だった。それにも関わらず、今回は鞍上乗り替わり。果たしてこの乗り替わりがプラスとなるのかは、わからないところもあるが、代わる鞍上は名手だし、馬の方もどんなリクエストにも応えられるだけの馬でもあるので、それほど大きな影響もなさそう。調教も6ハロン83.3-11.0と終いを意識した中、順調な仕上がりを見せている。これなら大崩れなく力を発揮できそうか。

 ソールオリエンスはやはり強い。ものすごく強い。特に皐月賞で見せた追い込みは桁外れ。絶望的といえる位置から、大外をぶん回し。それで他馬と1秒近い早い上がりの差で差し切ってしまうのだから並大抵ではない。2走前の京成杯の時点から、その大器たる片鱗はみせていた。ただ、まだまだ荒削りで、皐月賞よりダービーで狙いたいと思っていた馬。コーナリングに不安を残すが、直線に入ってからスパートできる東京コースならその点は気にならない。とはいえ、正直、先週のオークスでのリバティアイランドに比べると、まだ完成度の点で多少の不安点はある。皐月賞はハイペースで前が総崩れの中、展開が向いたことと、比較的マークも薄かった。今回の圧倒的1強情勢の中、きっちり折り合って、正攻法の形で圧倒できるかに付け入る隙を見出したい。

 皐月賞では1番人気に応えられなかったファントムシーフ。とはいえ、落鉄がありながらの3着は立派で、やはりその地力は上位評価できる。今回、鞍上が他馬を選んだことは大きなマイナスポイントとなってしまうが、代役にダービー6勝の名手を配し、その影響は最小限に留める。左回りも2戦2勝で、コース変わりに不安はなく、状態も良好。特に最終追い切りでは、馬なりでラスト11.3と順調度をアピール。長い東京コースとはいえ、いわゆるダービーポジションの前目の位置が有利になる点も、この馬には風が向く。

 皐月賞で本命にしたベラジオオペラをもう一度。皐月賞でも距離的にギリギリなところを、さらなる距離延長。そのレース内容も言い訳があるとはいえ、10着はあまりにも負けすぎ。ここでさらなる上積みは期待しづらいが、ハイペースの中、先行し、自分の形の競馬ができていなかったことも事実。今回は縁起のいい1枠1番。前走だけで見限ってしまうのも早計で、本来の形での競馬でもう一度見極めてみたい。

 中山から広い東京に変わって良さが出そうなシャザーン。こちらもロードカナロア産駒であり、血統的にはこれ以上の距離延長は微妙な気もするが、長めの距離を意識されて使われてきており、2200m勝ちもあるのでそれほど問題はなさそう。皐月賞ではソールオリエンスに並ぶ間もなくかわされたが、かなりの外を回しながら、最後までしっかりと伸びていた。重馬場であの競馬ができるなら、良馬場でさらに期待を寄せたくなる。

 前走では出遅れてしまい、後方からの競馬を余儀なくされたトップナイフ。切れる脚がなく、先行しての粘りが身上だけに、この馬にはキツい展開となった。ただ、うまく先行できていたとしても、あのハイペースの展開だと厳しかっただろうし、今回、改めて真価を問われる一戦となる。小回り向きのタイプではあるのだが、ダービーともなると、ある程度流れて、極端な上がりの競馬にはなりづらいはず。発馬五分で、内目の枠を活かせれれば、まだチャンスは見込めそう。

 ハーツコンチェルトは青葉賞2着からの参戦だが、勝ち馬スキルヴィングと遜色ない競馬内容だった。実際、その上がりはメンバー最速のもの。内の馬群に潜り込み、そこから抜け出してきた力感も素晴らしく、ここも末脚勝負に徹してくると、なかなか侮れぬ存在。父ハーツクライ譲りの確実な末脚はやはり東京コースでは怖い。とはいえ、追い込み一辺倒でも届かないのがこのレース。そのあたり、どのように捌くかがポイントになりそう。

馬券と総評
推奨馬券 総評
3連単
軸2頭マルチ:

02=12
→05,14,01,10,04,11
(36点)

02=05
→12,14,01,10,04,11
(36点)

ソールオリエンスの圧勝の光景もかなり色濃いが、圧倒的人気を踏まえ、すこし斜め気味に見てみる。特にダービーというレースは、ある程度先行力も必要となるため、皐月賞時の追い込みでは厳しいし、そんなレース運びもおそらくしないだろう。折り合い面にまだ課題も残しており、かといって馬群に入れると包まれ、足元をすくわれる可能性もないとはいえない。そういった弱点の少なさという点で、スキルヴィングの方を軸馬に抜擢。青葉賞組は確かに気になるのだが、あまり近年向きのデータとは言えないし、複勝圏の確度ならこちらに賭けてみたい。相手に皐月賞で強い競馬をしたタスティエーラ、ソールオリエンスは押さえの2番軸で3連単マルチながしが基本線。
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